レコードプレーヤー
2025.06.11
今、密かに人気があるレコードプレーヤー
最近は、アナログな音やプレーヤーの雰囲気に人気があるようです。
レコードプレーヤーとは
レコードプレーヤーは、レコード盤に刻まれた音の溝(音溝)を、針(スタイラス)でなぞり、その振動を電気信号に変換して音楽を再生する機器です。電気信号は非常に小さいため、通常はアンプ(フォノイコライザーアンプを含む)で増幅し、スピーカーやヘッドホンを通して音として聴くことができます。
レコードから音が出る仕組み
- レコード盤の溝(音溝): レコード盤には、音楽の波形がそのままV字型の溝として刻まれています。この溝の左右の壁に凹凸があり、これが音の情報となっています。
- 針(スタイラス)の振動: レコードプレーヤーの針が、回転するレコード盤の溝に触れて進みます。溝の凹凸に合わせて針が上下左右に細かく振動します。
- カートリッジによる電気信号への変換: 針が拾った振動は、針の根元にある「カートリッジ」という部品に伝わります。カートリッジは、この物理的な振動を電気信号に変換する役割を担っています。
- MM型(ムービングマグネット型): 針の振動に合わせて磁石が動き、コイルの中で電気信号を発生させます。比較的出力が高く、針の交換が容易で、初心者向けのモデルに多く採用されています。
- MC型(ムービングコイル型): 針の振動に合わせてコイルが動き、電気信号を発生させます。MM型よりも高音質とされますが、出力が低いため専用のアンプ(昇圧トランス)が必要な場合が多く、針の交換ができないモデルもあります。
- フォノイコライザーアンプによる増幅・補正: レコードに音を記録する際、低音は溝の振幅が大きくなりすぎないように、高音はノイズの影響を受けにくいように、それぞれ補正がされています。この補正された電気信号を元の音に戻し、さらに増幅するのが「フォノイコライザーアンプ」です。多くのレコードプレーヤーにはフォノイコライザーが内蔵されているモデルもありますが、非内蔵の場合は別途用意する必要があります。
- アンプによる増幅: フォノイコライザーアンプで増幅された電気信号は、さらにメインのアンプ(プリメインアンプやパワーアンプ)で増幅されます。
- スピーカーによる音の再生: 増幅された電気信号がスピーカーに送られ、スピーカーの振動によって空気の振動となり、最終的に音として私たちの耳に届きます。
レコードプレーヤーの主要な部品
- ターンテーブル(プラッター): レコード盤を乗せて回転させる円盤です。一定の速度で安定して回転することが、音質の鍵となります。
- モーター: ターンテーブルを回転させる動力源です。
- ベルトドライブ方式: モーターの回転力をゴムベルトを介してターンテーブルに伝達する方式です。モーターの振動が直接ターンテーブルに伝わりにくいため、静かな再生が可能です。
- ダイレクトドライブ方式: モーターが直接ターンテーブルを回転させる方式です。起動が速く、回転数が安定しているため、DJ用などにも多く用いられます。
- トーンアーム: カートリッジを取り付け、レコード盤の溝に沿って針をスムーズに動かすためのアームです。針圧の調整やアンチスケーティング機能など、様々な調整機構があります。
- ヘッドシェル: トーンアームの先端に取り付けられ、カートリッジを装着する部分です。ヘッドシェルが交換可能なタイプは、様々なカートリッジを試すことができます。
- カートリッジ: 前述の通り、針の振動を電気信号に変換する重要な部品です。
- レコード針(スタイラス): カートリッジの先端に取り付けられ、レコードの溝に触れて振動を拾う部分です。ダイヤモンドなどの硬質な素材が使われます。
レコードプレーヤーの種類
- オールインワンタイプ: スピーカーやアンプ、フォノイコライザーなどが一体になっており、購入してすぐにレコードを聴き始めることができる手軽なタイプです。Bluetooth対応やUSB出力機能を備えたものもあります。
- セパレートタイプ: ターンテーブル本体、アンプ、スピーカーなどがそれぞれ独立しているタイプです。好みの組み合わせでシステムを構築でき、音質にこだわる方におすすめです。
- マニュアル式: レコード盤に針を落とす動作、演奏終了後に針を上げる動作を全て手動で行うタイプです。
- セミオート式: 演奏終了時に自動で針が上がり、アームレストに戻るタイプです。
- フルオート式: レコード盤をセットし、ボタン一つで再生から針の上げ下げまで自動で行うタイプです。
レコードプレーヤーの選び方のポイント
- 予算: エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広い価格帯があります。
- 設置スペース: オールインワンタイプは省スペースですが、セパレートタイプはそれぞれの機器を置くスペースが必要です。
- 機能: Bluetooth接続、USB録音機能、回転速度(LP/EP/SP対応など)など、必要な機能があるか確認しましょう。
- 音質: 駆動方式やカートリッジの種類、フォノイコライザーの有無などが音質に影響します。
- 操作性: フルオート、セミオート、マニュアルなど、自分の使い方に合った操作性のものを選びましょう。
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