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LED照明

2025.06.04

LED照明は、その省エネ性能や長寿命といったメリットから広く普及していますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

LED照明の長所

LED照明の主な長所は以下の通りです。

  • 長寿命: 白熱電球の約40倍、蛍光灯の約4倍(約4万時間)と非常に寿命が長く、ランプ交換の手間やコストを大幅に削減できます。特に高い場所や交換が困難な場所での使用に有利です。
  • 低消費電力(省エネ): 少ない電力で明るく発光するため、電気代を大幅に節約できます。CO2排出量の削減にも貢献し、環境に優しい照明です。
  • 瞬時に点灯: スイッチを入れるとすぐに100%の明るさで点灯します。蛍光灯のように点灯までに時間がかかったり、低温環境で発光効率が低下したりすることがありません。
  • 発熱量が少ない: 光源そのものが熱をほとんど持たないため、空調負荷の軽減に繋がり、冷暖房費の節約にも貢献します。また、熱に弱い美術品や食品の劣化を防ぐ効果もあります。
  • 紫外線・赤外線の放出が少ない: 紫外線に集まる性質を持つ虫が寄りにくいため、屋外での使用や店舗などで清掃の手間を減らせます。また、展示物の変色や劣化を防ぐ効果もあります。
  • 衝撃に強い: フィラメントやガラスを使用していないため、振動や衝撃に強く、壊れにくいのが特徴です。
  • 水銀などの有害物質を使用しない: 蛍光灯に含まれる水銀を使用していないため、廃棄が容易で環境への負荷が少ないです。
  • 調光・調色が可能: 光の色や明るさを調整できる製品が多く、シーンや時間帯に合わせた空間演出が可能です。

LED照明の短所

LED照明の主な短所は以下の通りです。

  • 初期費用が高い: 白熱電球や蛍光灯に比べて、LED照明器具や電球自体の購入コストが高い傾向にあります。ただし、長寿命と省エネ効果により、長期的に見ればトータルコストは安くなることが多いです。
  • 光の指向性が高い: 光が直線的に進む特性が強いため、広い範囲を均一に照らすのが難しい場合があります。照明から少し外れると暗く感じたり、部屋の明るさにムラが出たりすることがあります。適切な配光設計や拡散カバーが必要です。
  • 熱に弱い: LED素子自体は熱に弱い特性があります。高温環境下で使用すると寿命が短くなる可能性があり、適切な放熱設計が重要です。
  • 重量が重い: 従来の電球に比べて、LED電球は重い傾向があります。
  • ブルーライトの影響: LED照明には、目に負担をかけると言われるブルーライトが含まれています。夜間に長時間使用すると、体内時計が乱れ、不眠などの健康リスクにつながる可能性も指摘されています。
  • 色の再現性(演色性): かつては色の再現性が劣る製品もありましたが、近年では高演色性のLED照明も増えてきています。用途に応じて選定する必要があります。
  • 器具との互換性: 既存の照明器具によっては、LEDランプへの交換ができない場合や、安定器の交換が必要な場合があります。

LED照明は、その多くのメリットから現代の主要な照明として普及しています。しかし、デメリットも理解した上で、用途や設置環境に合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。

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