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紫陽花の切り花

2025.07.03

庭の紫陽花を切って飾ってみました。

紫陽花は、切り花にするのに注意点があるみたいですね。

1. 水揚げをしっかり行う

 

紫陽花は非常に水を吸い上げる力が強い花なので、水揚げが最も重要です。

  • 茎の切り方:
    • 単に斜めに切るだけでなく、できるだけ角度をつけて大きく斜めにカットし、断面を広げます。
    • 太い茎の場合は、さらに縦に数センチ切り込みを入れる「割り」をすると、より吸水性が高まります。
    • ハサミで切る場合は、水中で茎を切る「水切り」をすると、導管に空気が入るのを防ぎ、水が上がりやすくなります。
  • 茎の白いワタの除去:
    • 茎の真ん中に白いワタが詰まっているので、ハサミの先やナイフなどで掻き出すように取り除きましょう。このワタがあると水の吸い上げが悪くなります。
  • 深水につける:
    • 水揚げの際は、たっぷりの水に茎全体が浸かるように深水につけ、新聞紙などで花全体を包んで数時間(可能であれば半日~一晩)置くと、より効果的に水が上がります。

 

2. 葉の整理

 

  • 余分な葉を取り除く:
    • 水に浸かる部分の葉はすべて取り除きます。水に浸かった葉は腐敗しやすく、雑菌の繁殖を促して水質を悪化させ、花が早く枯れる原因になります。
    • 葉の表面からも水分が蒸散するため、全体から水分が失われるのを防ぐためにも、上の方に2~3枚程度を残して、余分な葉は取り除くと良いでしょう。

 

3. 水の管理と清潔さの維持

 

  • 毎日水換えと茎の切り戻し:
    • 花瓶の水は毎日交換し、清潔に保つことが大切です。
    • 水換えの際に、茎の切り口を少しだけ切り戻すことで、常に新鮮な断面から水を吸い上げやすくなります。
    • 茎がぬるぬるしている場合は、きれいに洗い流しましょう。
  • 花瓶の洗浄:
    • 花瓶も定期的に洗剤で洗い、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
  • 切り花延命剤の活用:
    • 切り花用の延命剤を使用すると、水の腐敗を防ぎ、紫陽花に栄養を与えることができるため、より長く楽しめます。

 

4. 飾る場所の工夫

 

  • 涼しい場所:
    • 紫陽花は高温多湿を好みますが、切り花としては涼しい場所に飾るのが長持ちの秘訣です。
    • 直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。乾燥や水分の蒸発を早めてしまい、花がしおれる原因になります。
  • 風通しの良い場所:
    • 適度な風通しがある場所が良いですが、強い風は避けてください。

 

5. その他の注意点

 

  • 萎れてしまった場合の対処:
    • もし紫陽花が萎れてしまっても、すぐに諦めないでください。上記で述べた水揚げの方法(切り戻し、ワタ除去、深水につけるなど)をもう一度行うと、元気になることがあります。特に、花全体を水に浸す「水浴び」をさせると効果的な場合があります。
  • 花瓶の水の量:
    • 紫陽花は水をたくさん吸うので、花瓶にはたっぷり水を入れてあげましょう。ただし、葉が水に浸からないように注意が必要です。

これらの点に注意して紫陽花を生けることで、その美しい姿をより長く楽しむことができます。

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